2024/05/06(月)
900万戸の空き家!全住宅の13.8%! 本当なの?
ナカオホーム 三河不動産売却センターの清水です。
今回は2024年4月30日に総務省が発表した住宅・土地統計調査の速報結果ついてご紹介します。
『空き家数は900万戸と過去最多、2018年から51万戸の増加、空き家率も13.8%と過去最高』
新聞報道などではこのように見出しが躍っていました。
総務省の発表は以下の内容です。
========================================
総住宅数のうち空き家は900万戸と、2018年(849万戸)と比べ、51万戸の増加で過去最多となっており、
総住宅数に占める空き家の割合(空き家率)は13.8%と、2018年(13.6%)から0.2ポイ ント上昇し、過去最高となっている。
空き家数の推移をみると、これまで一貫して増加が続いており、1993年から2023年までの30年間で約2倍となっている。
空き家数のうち、「賃貸・売却用及び二次的住宅を除く空き家」は385万戸と、2018年(349万戸) と比べ、
37万戸の増加となっており、総住宅数に占める割合は5.9%となっている。
========================================
出典: 法務省ウェブサイト
https://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2023/pdf/g_kekka.pdf
この調査は5年に一度行っており、今回で16回目となります。
今回の内容のポイントとしては、空き家の定義に注目する必要があります。
図2では4種類のカテゴリーに分かれていて、
①賃貸・売却用及び二次的住宅を 除く空き家
②賃貸用の空き家
③売却用の空き家
④二次的住宅
となっています。分かりやすいように順番を変えてご説明します。
②の賃貸用の空き家とは、賃貸のために空き家になっている住宅を示しています。
つまり、普段は賃貸で貸しているけど、借り手がいなくて空き家になっているケースや、
大家さんが建て替えを見越して借り手を探していなくて空き家になっているケースもあります。
また、タイミングによっては次の借り手は決まっているがまだ入居していない段階のものもあります。
③の売却用の空き家は、新築・中古関係なく、売却のために空き家になっている住宅を示しています。
このような物件は意外と多いものです。なぜなら、新築で完成していて販売している物件もあれば、
中古住宅を買い上げてリノベーション工事を施工して販売している物件もあるからです。
④の二次的住宅とは別荘のような週末や休暇に利用される、暑さや寒さを避けたり、
リフレッシュするための住宅や、普段住んでいる住宅とは別に、残業で遅くなったときに寝泊まりするなど、
たまに寝泊まりしている人がいる住宅のことを示します。
そして①はこれら②③④以外の空き家となります。
例えば、転勤・入院などのため居住世帯が長期にわたって不在の住宅や建て替えなどのために取り壊すことになっている住宅などを指します。
このように、空き家と言っても②③は大家さんや管理会社・不動産業者や建築業者などが管理していますし、
④も時々住んでいることで管理はされていると思います。
今回の調査の中で一番の問題となるのは①の空き家であり、『転勤・入院などのため居住世帯が長期にわたって不在の住宅』と『空き家の種類の判断が困難な住宅』も含んでいることです。
最近の空き家事例で多いのは、実家で暮らしていたご両親のうち一人が亡くなり、
その後入院したり、介護施設に入ったりして実家がそのままになるケースです。
子供世帯が遠方に住んでいた場合、なかなか手入れも困難になります。
このような手入れや管理が疎かになる空き家の増えていることが一番の問題になってきています。
①の空き家は5年前に比べて36万戸増えています。1年で5万戸以上増えていることになります。
本当に問題になっている空き家は全体の5.9%、385万戸をどう増やさないようにしていくかですね。
人が住んでいない空き家は想像以上に劣化が早く進みます。建物が密閉されていると湿気が溜まり、壁や畳にカビや腐食が発生します。
また水道を使っていないために、給水管の中の水が動かずに錆が発生したり、
キッチンや洗面台、お風呂の排水口の水が蒸発して下水や浄化槽の悪臭が上がり、室内の建材を痛めることもあります。
空き家を適切に管理していても、建物の価値が維持できるわけではなく、劣化の速度を緩和しているとも言えます。
また、空き家は所持しているだけでも税金がかかるため、使用していなければ早期に売却をするのが良いでしょう。
空き家の所持でかかる税金については下記の記事でご紹介しております。
空き家を所有しているだけでかかる税金を理解しておきましょう!
空き家についてお困りの方は、私たち西三河不動産売却センターへの相談をお勧めします。
私たちは、空き家をはじめとする不動産の買取りを行っており、迅速かつ適正な価格での買取りをお約束します。
また、売却に伴う手続きや費用についてもサポートいたしますので、安心して相談してください。
査定の際に物件の状態や立地だけでなく、周辺環境や将来性なども考慮して、最適な価格を提案しています。
お客様のご要望や状況に合わせた柔軟な対応を心掛けています。ぜひ、お気軽にご相談ください。
空き家の問題は深刻化しており、その対策が求められています。私たちもその一翼を担いたいと考えています。
ご不明な点やご相談がありましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。皆さまのご連絡をお待ちしております。
・「何から始めたら良いかわからない」という方はまずは三河不動産売却センターにお任せください
・創業89年の歴史を持ち、三河エリアの不動産市場に熟知した不動産のプロがお手伝いさせて頂きます
・エリアトップクラスの集客力を持つ弊社がお客様の不動産を「高く」「早く」売却するサポートをさせて頂きます