2025/11/18(火)
空き家売却にかかる費用はいくら?費用相場と損しないための注意点を解説
空き家を手放すときに気になるのが、「どれくらいの費用がかかるのか」という点です。あらかじめ知っておくことで、スムーズな売却と後悔のない選択につながります。この記事では、空き家の売却に関わる主な費用と、後悔しないための注意点をわかりやすく解説します。
・「何から始めたら良いかわからない」という方はまずは三河不動産売却センターにお任せください
・創業89年の歴史を持ち、三河エリアの不動産市場に熟知した不動産のプロがお手伝いさせて頂きます
・エリアトップクラスの集客力を持つ弊社がお客様の不動産を「高く」「早く」売却するサポートをさせて頂きます
空き家売却にかかる費用の内訳
空き家を売る際、「思ったより費用がかかった」という声は少なくありません。売却をスムーズに進めるためにも、まずはどんな場面でどれだけの費用が必要になるのかを整理しておくことが重要です。
ここでは、売却前に知っておきたい代表的な費用項目とその目安を分かりやすく解説します。
仲介手数料の目安
仲介手数料とは、不動産会社に売却活動を依頼した際に支払う成功報酬です。
一般的には以下の計算式で上限額が決まっています。
仲介手数料の計算式(上限)
⚫︎売買価格 × 3% + 6万円 + 消費税(売却価格が400万円を超える場合)
仲介手数料の相場
| 売却価格 | 仲介手数料(概算) |
| 1,000万円 | 約39.6万円 |
| 1,500万円 | 約56.1万円 |
| 2,000万円 | 約72.6万円 |
解体費用の相場
古い空き家の場合、劣化が激しく「更地にして売却したい」というケースもあります。
解体費用は建物の構造や広さで大きく変動します。
解体費用の目安
| 構造 | 相場(1坪あたり) |
| 木造 | 約3万〜5万円 |
| 鉄骨造 | 約4万〜7万円 |
| RC造(鉄筋コンクリート) | 約6万〜10万円 |
例えば30坪の木造住宅なら、約90万〜150万円ほどが一般的です。
ただし、アスベスト調査や隣地との距離によって追加費用が発生することもあります。
残置物の片付け・処分費用
空き家所有者の悩みとして多いのが、家具・家電・生活雑貨などの“残置物”の処分です。
特に長期間放置された空き家では、大量の荷物が残っているケースも珍しくありません。
処分費用の目安
| 状態 | 費用相場 |
| 1部屋のみ | 約3万〜10万円 |
| 3DK〜4LDK | 約15万〜40万円 |
| 大量の不要物がある | 50万円以上になることも |
測量や修繕にかかる費用
建物の状態や敷地まわりの状況によっては、土地の境界を確認したり、建物の簡易修繕が必要になる場合があります。
発生しやすい費用
⚫︎境界確定測量:40万〜80万円
⚫︎外壁補修・屋根修繕:数万円〜数十万円
⚫︎水回りの補修(配管修理など):3万〜15万円ほど
売却時に必要な税金
空き家の売却に伴い、以下の税金が発生するケースもあります。
空き家売却でかかる主な税金
⚫︎譲渡所得税(利益が出た場合に発生)
⚫︎登録免許税(抵当権抹消など)
⚫︎印紙税(売買契約書に必要)
ただし、「空き家の3,000万円特別控除」などの税制優遇を利用できれば、税負担を大きく抑えられる場合があります。
空き家売却で損しないための注意点
空き家の売却では、必要以上の費用をかけてしまったり、解体が逆効果になることがあります。
実際には、建物を残したままのほうが高く売れるケースもあるため、事前の判断がとても重要です。
ここでは、余計なコストを抑えつつ、より良い条件で売却するためのポイントを分かりやすく解説します。
余計な費用を避けるためのポイント
空き家の売却で、後から「余計な費用をかけてしまった」と感じないようにするためには、以下のポイントを押さえておくことが大切です。
⚫︎不要な修繕はしない
古い空き家は修繕費が高くつきやすく、リフォームをしても売却価格に反映されにくいため、基本的には“現状のまま”売るほうが効率的です。
⚫︎相場と必要費用を事前に把握する
残置物の量や地域相場、解体の必要性を事前に把握しておくことで、余計な費用を抑えられます。
⚫︎測量が必要かどうかを見極める
境界確認が必要な場合もありますが、必ずしも売却の必須条件ではありません。土地の形状や買主の意向で判断が変わるため、事前に専門家へ相談しておくと安心です。
解体しない方が有利になるケース
多くの人は「古い家は解体したほうが良い」と考えがちですが、物件の状態や需要によっては、建物を残したままのほうが高く売れるケースも少なくありません。
解体せずに売ったほうが高くなる例
⚫︎リフォームして住みたい買主が多いエリア
⚫︎建物があることで住宅ローンが使いやすい
⚫︎投資家が“リフォーム前提”で購入する地域
⚫︎更地にすると固定資産税が上がる可能性がある
近年は「自分でリノベしたい」というニーズが増えており、築古の戸建てでも購入されるケースがあります。むやみに解体して更地にしても価格が上がらず、かえって損になることもあるため注意が必要です。
片付けを自分で行う際の注意点
空き家の片付けを自分で進めれば費用を抑えられますが、その際の気を付けるべき点も事前に知っておくことが大切です。
自分で片付ける際の注意点
⚫︎大型家具・家電は自治体回収が必要で手間がかかる
⚫︎ゴミの分別や運搬に時間がかかる
⚫︎作業中のケガや事故のリスクがある
特に、長期間放置された空き家では、カビ・害虫・倒壊リスクなどの安全面の問題も起こりやすいため、状況によっては専門業者への依頼が安心です。
税金特例を使うときの注意点
空き家の売却では、税負担を軽くできる特例を利用できる場合がありますが、条件が複雑で見落としやすいポイントもあるため注意が必要です。
空き家売却の主な税制優遇
⚫︎空き家の3,000万円特別控除
⚫︎相続時の取得費加算
⚫︎長期譲渡扱いによる税率軽減(所有期間10年以上の場合)
注意点
⚫︎適用期限が決まっている
⚫︎相続登記が済んでいないと利用できない
⚫︎耐震基準を満たす必要があるケースがある
空き家の売却にかかる費用を抑える方法
空き家の売却では、必要な費用を把握するだけでなく、売却方法や依頼する業者によって、最終的なコストが大きく変わります。
ここでは、売却前に知っておくことで費用を抑えられる実践的なポイントを解説します。
売却方法で変わる費用の違い
空き家の売却方法は大きく分けて「仲介」と「買取」の2つがあり、それぞれ必要な費用が異なります。
仲介(一般的な売却)
- ⚫︎仲介手数料が必要
- ⚫︎解体・片付け費用は状況によって必要になる
- ⚫︎市場価格に近い額またはそれ以上の価格で売れる
買取(不動産会社が直接購入)
- ⚫︎仲介手数料が不要
- ⚫︎解体・片付けを行う必要がないことが多い
- ⚫︎売却価格は相場より下がりやすい
費用を抑えつつ最短で現金化したい場合は、買取の選択が有効です。
「買取業者 → 仲介業者」の順で査定することで、費用の比較もしやすくなります。
解体や片付け費用を安くするコツ
空き家の状況によっては、解体や残置物の処分に思った以上のコストが発生することがあります。
しかし、以下のポイントを意識することで、負担を大きく抑えることができます。
⚫︎複数社から見積もりを取る
業者によって費用に大きな差が出ることもあり、場合によっては2倍以上変わることもあるため、比較検討が大切です。
⚫︎片付けと解体を同じ業者にまとめる
一括依頼により割引が適用され、手間も削減できることがあります。
⚫︎不用品の買取を活用する
家具・家電・工具・骨董品などが買取対象になれば、処分費を抑えられます。
⚫︎解体せず売れるか確認する
物件によっては現状のままのほうが売れやすい場合もあるため、不動産会社に相談して判断することが大切です。
活用できる補助金・支援制度
空き家の状態やエリアによっては、自治体の補助金や国の制度を活用し、費用を大幅に削減できるケースがあります。
代表的な制度
⚫︎空き家解体補助金
⚫︎空き家売却仲介手数料の補助金
⚫︎空き家リノベーション事業補助金
⚫︎耐震改修に伴う補助制度
補助金は毎年内容が見直されるため、自治体の公式サイトや国土交通省の情報を事前に確認することが重要です。
安城市での空き家の解体補助金について詳しく知りたい方は、安城市で空き家の解体に使える補助金・助成金を徹底解説をご覧ください。
空き家売却のご相談は三河不動産売却センターへ
空き家の売却には、仲介手数料・解体費・片付け費・税金など、さまざまな費用が発生します。
無駄な出費を抑えて進めるには、相場を正確に把握し、不動産会社に適切なアドバイスを受けながら判断することが大切です。
三河不動産売却センターでは、西三河エリアを中心に空き家の売却のサポートをしており、地域の相場やエリア特性を熟知したスタッフが、物件の状態に合わせて最適な売却プランを提案します。
また、空き家で悩みがちな「残置物の片付け」「老朽化への対応」「解体が必要かどうか」なども、状況に応じて分かりやすくアドバイスします。
相続した空き家の売却についても、税理士・司法書士と連携し、税金や登記の手続きまでトータルで対応可能です。
空き家の売却で損をしたくない方、早期売却を目指したい方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
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