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COLUMN 不動産売却コラム

2026/02/26(木)

愛知県の空き家バンクは売れない?メリット・デメリットを解説

「できるだけ費用をかけずに空き家を売りたい」と考え、愛知県の空き家バンクを調べている方も多いでしょう。

しかし、売却まで時間がかかるケースもあります。

この記事では、空き家バンクの仕組みからメリット・デメリット、不動産会社との比較まで具体的に解説します。

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愛知県の空き家バンクとは?仕組みと利用の流れ

ここでは、愛知県の空き家バンクの仕組みと利用の流れをわかりやすく解説します。

 

愛知県の空き家バンクの基本的な仕組み

空き家バンクとは、自治体が中心となって「売りたい空き家」と「買いたい人」をマッチングする制度です。

愛知県内では、各市町村が個別に運営しているケースが多く、県全体で統一された一つのサイトがあるわけではありません。

基本的な仕組みは以下の通りです。

 

  • ⚫︎売主が自治体へ物件を登録申請する
  • ⚫︎自治体が物件情報を公開する
  • ⚫︎購入希望者が問い合わせする
  • ⚫︎売主と買主が交渉する
  • ⚫︎契約・引き渡し

 

ここで重要なのは、自治体はあくまで「情報提供・橋渡し役」であり、売却活動を積極的に行う営業主体ではないという点です。

また、物件の多くは以下のような特徴があります。

 

  • ⚫︎築年数が古い(築30年以上が多い)
  • ⚫︎郊外・農地エリアにあることが多い
  • ⚫︎リフォーム前提
  • ⚫︎相場より安い価格帯

 

つまり、愛知県の空き家バンクは「一般的な不動産売却市場」とは性質が異なるマーケットなのです。

 

登録から成約までの流れ

愛知県の空き家バンク利用の一般的な流れは次のとおりです。

 

【1. 物件の事前相談】

自治体窓口で相談。対象エリアかどうかを確認。

【2. 登録申請】

必要書類を提出し、物件調査を実施。

【3. 情報公開】

自治体ホームページに掲載。

【4. 購入希望者との交渉】

問い合わせがあれば直接交渉、または不動産会社が仲介する。

【5. 売買契約・引き渡し】

 

ここで注意したいのは、掲載したからといって必ず問い合わせが来るわけではないという点です。

実際には、

  • ⚫︎登録後1年以上問い合わせがない
  • ⚫︎値下げを繰り返す
  • ⚫︎解体前提で大幅な価格交渉を受ける

 

といったケースも少なくありません。

特に愛知県内でも、名古屋市近郊と山間部では需要に大きな差があります。立地によっては、一般市場の方が有利になる場合もあります。

 

愛知県の空き家バンクが「売れにくい」と言われる3つの理由

愛知県の空き家バンクは、公的制度として安心感がある一方で、「なかなか売れない」「問い合わせが来ない」と感じる売主も少なくありません。

ここでは、実際によく見られる“売れにくい要因”を紹介します。

 

売主の希望価格と市場相場に差がある

空き家バンクでよくある課題が、価格設定のズレです。

売主は、思い入れのある実家や建築当時の価格、過去の高値事例を基準に、相場より高く設定してしまうことがあります。

しかし、築年数や修繕状況、物件の条件によっては、市場では想定より厳しい評価になることもあります。

相場とかけ離れた価格では問い合わせが集まらず、掲載が長期化し、「売れない」と感じやすくなります。

 

建物の老朽化・修繕費用がネックになりやすい

空き家バンクに登録される物件の多くは築古物件です。

買主側の視点では、次のような懸念が生まれます。

 

  • ⚫︎耐震性は問題ないか
  • ⚫︎雨漏りやシロアリ被害はないか
  • ⚫︎水回り設備は使えるか
  • ⚫︎解体が必要ではないか

 

さらに、エリアによっては再建築制限や接道条件などの法的な問題が絡むこともあります。

こうした不安があると、次のような追加費用や負担も想定されます。

 

  • ⚫︎リフォーム費用(100万〜500万円以上)を見込む必要がある
  • ⚫︎解体費用も100万〜200万円以上かかる場合がある
  • ⚫︎住宅ローンが通りにくいこともある

 

つまり、建物の老朽化や将来の修繕費用がネックになりやすく、その分を踏まえて買主は価格交渉を行います。その結果、想定より大きな値下げを求められるケースが少なくありません。

 

買い手が限定されやすい

空き家バンクは、移住希望者を主なターゲットとしています。

そのため、一般的な住宅ポータルサイトのような幅広い集客は期待しにくいのが実情です。

買主が限られやすい背景には、次のような理由があります。

 

  • ⚫︎投資目的の購入者は少ない
  • ⚫︎主な利用者は移住や定住希望者
  • ⚫︎地元の購入希望者は一般の不動産市場で探すことが多い

 

愛知県の空き家バンクのメリット・デメリット

愛知県の空き家バンクは「売れにくい」と言われる一方で、一定の条件に当てはまる物件や売主にとっては有効な選択肢になる場合もあります。

ここでは、愛知・空き家バンクを利用するメリットとデメリットを整理し、「どんな人に向いているのか」「どんな人には不向きなのか」を専門的な視点から解説します。

 

メリット|費用を抑えて売却できる可能性がある

空き家バンクの最大の特徴は、コスト面のハードルが比較的低い点です。

特に「急いでいない」「高値よりも処分を優先したい」という方には選択肢の一つになります。

 

仲介手数料が不要になる場合がある

空き家バンクは自治体がマッチングの窓口になるため、ケースによっては不動産会社を介さず売買が成立することがあります。

その場合、仲介手数料(売却価格×3%+ 6万円+税)が不要というメリットがあります。

ただし、実際には協力不動産会社が仲介に入るケースも多く、その場合は通常の仲介手数料が発生します。そのため、必ず事前に確認が必要です。

 

補助金・リフォーム支援制度が活用しやすい

愛知県内の市町村では、

  • ⚫︎空き家改修補助金
  • ⚫︎移住促進支援制度
  • ⚫︎解体補助金

 

などを設けている場合があります。

空き家バンク経由の物件は、こうした支援制度の対象になりやすいという利点があります。

買主側にとって補助金が使える物件は魅力が高まり、成約につながるケースもあります。

 

デメリット|売却スピードと価格に大きな不確実性がある

一方で、愛知県の空き家バンクには明確なリスクも存在します。

特に「いつ売れるか分からない」「いくらで売れるか読めない」という不確実性は大きなデメリットです。

 

成約まで数年かかるケースも

空き家バンクは掲載先が限られているため、物件を見てもらえる人の数が少ない傾向があります。

そのため、

  • ⚫︎登録後1年以上問い合わせなし
  • ⚫︎2〜3年掲載しても成約しない
  • ⚫︎途中で価格を下げ続ける

 

といったケースも珍しくありません。

固定資産税や管理費が継続してかかる点を考えると、売却の長期化は経済的負担につながります。

 

値下げ交渉が前提になりやすい

空き家バンクに掲載される物件は、

  • ⚫︎築古
  • ⚫︎修繕前提
  • ⚫︎郊外立地

であることが多いため、買主はリフォーム費用や解体費を見込んで価格交渉を行います。

結果として、

  • ⚫︎想定価格より数十万〜数百万円下がる
  • ⚫︎「土地値」に近い金額での売却になる

というケースもあります。

空き家バンクvs不動産会社|愛知県ではどちらが有利?

ここまでで、愛知県の空き家バンクの仕組みやメリット・デメリットを整理しました。

では実際に、「空き家バンク」と「不動産会社への直接依頼」はどちらが有利なのでしょうか?

ここでは、売却期間・価格・広告力・サポート体制の4つの観点から不動産会社と空き家バンクを比較します。

 

売却までにかかる期間の違い

まず大きな違いは「スピード」です。

 

空き家バンクの場合

  • ⚫︎問い合わせが来るまで売れるかどうか不確定
  • ⚫︎売却に数ヶ月〜数年かかるケースもある
  • ⚫︎売却活動は基本的に受け身

 

不動産会社の場合

  • ⚫︎査定後すぐに販売開始
  • ⚫︎ポータルサイト・レインズへ即時掲載
  • ⚫︎平均3〜6ヶ月で成約するケースが多い

 

売却価格・手取り額の違い

「手数料がかからないなら空き家バンクの方が得では?」と思う方も多いでしょう。

しかし、重要なのは最終的な手取り額です。

 

項目 空き家バンク 不動産会社
売却価格 相場より低めになりやすい 市場価格で売れる可能性が高い
手数料 不要な場合あり 仲介手数料あり
結果 価格が低くなる傾向 高値成約の可能性

 

仮に200万円高く売れれば、仲介手数料を差し引いても不動産会社の方が手取りが多くなることは十分あり得ます。

そのため、最終的な売却方法の判断を、手数料があるかないかだけで行うのは危険です。

 

広告力・集客力の違い

空き家バンクと不動産会社では、情報の届け方や集客の仕組みが大きく異なります。

 

空き家バンク

  • ⚫︎自治体ホームページ中心
  • ⚫︎主に移住希望者が閲覧
  • ⚫︎広告展開は限定的

 

不動産会社

  • ⚫︎SUUMO・HOME’Sなど大手ポータル掲載
  • ⚫︎業者間ネットワーク(レインズ)
  • ⚫︎既存顧客への紹介

 

売却後までのサポート体制の違い

空き家バンクでは、主に「物件情報の掲載」と「問い合わせの取次ぎ」までを行うのが一般的です。

価格査定や販売戦略の立案、積極的な広告活動、契約書作成、価格交渉の代行などは基本的に自治体の業務範囲外であり、必要に応じて不動産会社が対応します。

一方で、不動産会社に直接依頼した場合は、以下の業務を不動産会社が一括してサポートします。

 

  • ⚫︎周辺相場を踏まえた査定と価格戦略の提案
  • ⚫︎内覧対応や価格交渉の代行
  • ⚫︎売買契約書の作成と重要事項説明
  • ⚫︎境界確認や測量手配のサポート
  • ⚫︎引き渡し手続き

 

つまり、空き家バンクは「出会いの場の提供」が中心であるのに対し、不動産会社は「売却完了までの実務全体」を担います。

 

まとめ|愛知県の空き家を売るなら不動産会社への相談がおすすめ

愛知県の空き家バンクは自治体によるマッチング制度であり、売却が保証される仕組みではありません。

空き家バンクで空き家が売れにくいと感じる主な理由は、価格設定のズレや老朽化リスク、買主層が限られる点にあります。

空き家バンクは費用を抑えられる可能性はありますが、売却までの期間や価格には不確実性があります。

できるだけ高く・早く売りたい場合は、不動産会社を通じた一般市場での売却も検討することが大切です。

 

三河不動産売却センターでは、安城市をはじめとした愛知県内の空き家の売却・買取に精通し、地域相場に基づいた正確な査定と最適な販売戦略をご提案しています。

空き家バンクでは反応が得られなかった物件や、老朽化・残置物がある物件でも、自社買取によりスピード売却が可能です。

相続や税金、名義変更などの複雑な手続きも、司法書士・税理士と連携しワンストップでサポートします。

愛知県で空き家の売却を検討されている方は、まずはお気軽にご相談ください。

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清水 昭浩 ― この記事の監修者 ―

不動産事業部 部長/中尾建設工業株式会社(三河不動産売却センター)

三河エリアに根ざして20年。不動産売却のプロとして、相続・住み替え・空き家活用など、さまざまなご事情に寄り添いながら最適な解決策を導いてきました。
地域向けの「不動産相続セミナー」「空き家対策セミナー」などにも多数登壇。複雑な手続きや税金について、初めての方にもわかりやすく解説することを心がけています。
・保有資格:宅地建物取引士/空き家マイスター
・得意分野:相続不動産、空き家売却、土地・戸建て売却

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