2025/08/16(土)
土地売却を考えはじめたら、建物の解体費が気になる・・・そんな方へ
ナカオホーム 三河不動産売却センターの清水です。今回は土地売却を検討中の方が解体工事の目安と流れを理解し、安心して準備を進めれるための内容です。
最近(2025年8月10日)の朝日新聞で取り上げられたように、解体費用が年々上昇しており、現在、木造住宅の平均解体費用は187万円に達しているそうです。
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この上昇の背景には、人件費の増加や廃棄物処理費の高騰が挙げられています。また、2020年度と比較すると27%も上がったというデータもあり、今後さらに価格が上がる可能性があります。
こうしたトレンドを考慮すると、土地売却や建物解体を検討中の方は、早めに費用を確認し、予算を立てておくことが非常に重要です。また、費用を抑えるためにも、自治体の補助金制度の活用も把握しておきましょう。
解体の目的
土地を売却する際、既存の建物をそのまま残したまま売り出す方法もありますが、建物を解体して更地にすることで、買い手の選択肢は大きく広がります。まず建物が老朽化している場合、補修やリフォームの手間を買い手に負わせるよりも、解体済みの状態で引き渡したほうが価格交渉もスムーズです。また、更地にすることで土地の利用方法が明確になります。さらに建物を放置すると、災害時の倒壊リスクや固定資産税の減免対象外となるなど、所有者側のリスクも大きいため、解体によって早めにリスクを回避できるメリットもあります。
解体工事の流れ
解体工事は大まかに以下のステップで進みます。
1.事前調査 建物の構造や使用材、アスベストの有無、地下埋設物などを調査。専門業者が現地を確認し、見積もりと工程表を作成します。
2.許可申請・届出 建築リサイクル法や都市計画法に基づき、自治体への届出やアスベスト除去計画の提出が必要です。場合によっては近隣協議も行います。
3.仮囲い・安全対策 工事車両の出入り口を設け、現場を仮囲い。粉じん飛散防止ネット設置や防音対策など、安全・環境配慮を行います。
4.建物解体作業 重機を用いた上物撤去から、基礎の解体・掘削まで段階的に実施。解体材は種類ごとに分別して保管します。
5.廃棄物の運搬・処理 木材、金属コンクリート、石膏ボードなどを仕分けし、指定の処理施設へ搬出。リサイクル可能な資材は再資源化されます。
6.完了検査・更地引き渡し 土地購入者や建設会社による最終検査を経て、更地として引き渡し。必要に応じて整地を施し、売却準備完了となります。
解体費用の目安
解体費用は建物の構造・延床面積・周辺環境によって変動しますが、一般的な木造2階建て(延床100㎡程度)の場合、90万~120万円前後が相場です。RC造や鉄骨造になると、解体に伴う重機稼働時間や廃棄物量が増えるため、200万円以上かかるケースもあります。以下は構造別の概算費用目安です。
構造 |
延床面積100㎡ |
概算費用目安(建物のみ税別) |
---|---|---|
木造2階建 |
100㎡ |
90万~120万円 |
鉄骨造 |
100㎡ |
120万~180万円 |
RC造(鉄筋) |
100㎡ |
180万~240万円超 |
さらに、狭小地や隣地との隙間が狭い場合は重機の配置が難しく、人力作業が増えて割高になることがあります。複数の見積もりを依頼し、明細を比較検討するのがコストコントロールのポイントです。
解体工事で気を付けること
1.アスベストの調査と対応
以前の建築物にはアスベスト含有の建材が多く使われていました。飛散すると健康被害を引き起こすため、事前に試料採取によるアスベスト調査を行い、含有が確認された場合は専門の許可業者へ除去を依頼します。除去には計画届出や封じ込め作業、排気設備設置が必要で、別途費用が発生します。
2.地中埋設物の確認。
古い建物跡地には、補強杭、パイル、廃棄物などが地中深く埋まっていることがあります。これらに遭遇すると追加掘削や特殊処理が必要となります。過去の使用履歴を確認し、万一地中埋設があった場合の概算の見当をつけておきましょう。
3.近隣への配慮
解体工事は騒音・振動・粉じんが発生しやすい作業です。着工前に挨拶状を配布し、工期・作業時間帯・緊急連絡先を伝えることで、トラブルを未然に防げます。工事中も散水や防塵シートの使用、防音シートの設置など、配慮を徹底すると近隣の信頼を得やすくなります。
4. 許可申請と法令順守
解体には建築リサイクル法や廃棄物処理法、場合によっては文化財保護法など、各種法令が関係します。自己判断で進めると罰則の対象になることもあるため、必ず許可・届出を行い、専門業者と入念に契約書を交わしてから着工しましょう。
安城市の補助金制度
安城市には建物解体に関する支援策が用意されています。以下が主な補助金制度の詳細です。
1.空き家除却費補助金 老朽化した空き家を解体する際に活用できる制度です。解体費用の5分の4が補助され、最大で20万円まで受け取ることが可能です。事前に「空き家」として認定を受ける必要がありますので、解体業者と事前に相談して手続きに進みましょう。
2.アスベスト対策費補助制度 アスベスト含有材の調査費用を全額補助(最大25万円)、除去費用を2/3補助(最大180万円)する制度です。環境保護と安全性を高めるために非常に役立つ補助金です。
3.ブロック塀等撤去費補助 危険性のあるブロック塀の撤去を補助する制度です。公共施設の敷地や道路に面するものは撤去基準額の1/2補助(最大10万円)、通学路に面するものは撤去基準額の3/4補助(最大15万円)する制度です
公式ウェブサイトや市役所の建築課に相談し、条件や申請手順を確認することで、スムーズな手続きが可能になります。
まとめ
解体工事は事前の準備や近隣への配慮が不可欠です。
-
- アスベスト使用有無の可能性
- 地下埋設物の事前確認
- 近隣住民との調整
- 法令を守った手続き
これらに注意して、安心できる土地売却を準備を進めていきましょう。
土地売却は、初めての方にも安心して進めていただけるよう、西三河不動産売却センターがお手伝いします。空き家の買取りはもちろん、解体手続きまでトータルでサポートします。迅速かつ公正な価格で、柔軟に対応することを約束します。土地売却のことならお気軽にご相談ください!
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